AURORA(オーロラ)
2006-11-25


CDの感想
タイトル:オーロラ / アーティスト:オリガ(Origa)
GEMMATIKA Records RSCR1006

 ロシア民謡や色合いの異なる他の作家各氏の世界とオリガさんの歌唱の融合が特徴的なアルバム。前作の実験的な感じがする音楽世界も魅力的でしたが、たいして音楽に通じていない私には、音ではなくていかにも歌といった今作のほうが親しめる。以前よりも本人以外の詞や曲が増えた分、歌唱や曲全体のまとめに力を入れているのかな、と感じました。
1.Aurora
試聴時に予感したとおりに私好みでしたが、想像以上に壮大な曲でした。オリガさんの声(ロシア語)と重々しい男声(フランス語)、近未来的な音楽と原始的な音といった対照的な組み合わせが一体化して、時空を超えている感じ。
2.Chance
けだるい雰囲気で、オリガさんの声に抱いていたイメージと違うので意外でした。日本語詞。
3.Promise
初期の作風を思わす、広い意味でのラブソング。歌われている情景は初期の頃のロマンチックなものより現実的になっています。曲調が好み。
4.Kalinka
ノリの良い不眠ソング。洒落っ気があって好き。異質な組み合わせなのに違和感がない。ロシア民謡カリンカがベースで、出だしは美しく、途中から男声ラップとの掛け合いに。訳詞を読むと、歌詞も無関係なようでいてちゃんと掛け合いになっている。
5.Polyushko-pole
以前のポーリュシュカ・ポーレは、戦場だった過去をなかったかのようにひたすら続く大草原、といったイメージでしたが、今回のバージョンは草葉の陰に亡霊が潜んでいるようなイメージ。ささやくような男声が入るせいでしょうか。後半、一人輪唱状態でフレーズがかぶっていくところが好き。
6.朝に満ちて
ヴォーカルに始まってヴォーカルに終わる。ゆっくりしたメロディーは独特で、聴き終っても頭の中で再現できない。美しいしっとりした歌声が好みの方にはおすすめ。日本語詞。
7.Don’t let me go
都会っぽい感じがしました。個人的にはこのアルバムの中では印象が薄いかな、と感じましたが、いい曲です。
8.Aney,unborn child
ストレートなメッセージを感じる歌。英語なのは、広く世界に訴える為なのか、母国語より照れなく歌えるからなのか...などと余計な想像をしてしまった。オリガさんの英語曲の中で一番好き。オリガさん自身の中から出てきた言葉なのだな、と感じるので。
9.Shine, my star
ロシア民謡のようだが、初めて聴いた。短いけれどドラマチックな曲。前半はちょっと重苦しい感じの曲だが、個人的に好み。
10.Mona Liza
ロシア民謡を織り込んだ美の賛歌。有名な民謡なのでなじみがあった。曲の表情が途中でがらりと変わるので、ミュージカルのよう。
*この記事は2005/11/04の記事に加筆・投稿しなおしました。

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